岐阜羽島広域福祉交通運営協議会における福祉運送の必要性について
平成27年3月31日現在
1.移動制約者の状況
(1)協議会市町人口推移
人口 羽島市 笠松町 岐南町 安八町 輪之内町 北方町 全域
H23.4 69,010 22,431 23,931 15,307 9,746 18,434 158,859
H27.4 68,611 22,504 24,539 15,305 9,940 18,393 159,292
増加率% 0.994 1.003 1.025 1.000 1.020 0.998 1.003
(2)身体障害者(児)手帳交付者数(人)
  羽島市 笠松町 岐南町 安八町 輪之内町 北方町 全域
1級 631 290 268 153 124 199 1,665
2級 486 151 146 75 54 125 1,037
3級 647 185 220 135 114 173 1,474
4級 465 161 154 119 76 122 1,097
5級 160 53 45 37 24 32 351
6級 96 47 37 24 13 35 252 全域 H23.3時点
2,485 887 870 543 405 686 5,876 5,770
1.018 増減率
(2)療育手帳交付者数(人)
  羽島市 笠松町 岐南町 安八町 輪之内町 北方町 全域
A 51 14 9   3 0 77
A1 64 20 25   17 27 153
A2 91 22 25 63 20 18 239
B1 139 42 57   16 40 294
B2 146 48 54 59 14 34 355 全域 H23.3時点
491 146 170 122 70 119 1,118 997
※安八町は、A2にA及びA1 B2にB1を含む 1.121 増減率
(3)精神障害者手帳交付者(人)
  羽島市 笠松町 岐南町 安八町 輪之内町 北方町 全域
1級 87 25 22 26 12 29 201
2級 221 74 54 43 27 66 485
3級 34 17 13 6 3 26 99 全域 H23.3時点
342 116 89 75 42 121 785 587
1.337 増減率
(4)難病認定者(人)
  羽島市 笠松町 岐南町 安八町 輪之内町 北方町 全域
※1 453 151 151 不明 59 103 917
※2 46 21 23 不明 6 14 110 全域 H23.3時点
499 172 174 0 65 117 1,027 不明
※1 特定疾患認定者数  不明 増減率
※2小児慢性特定疾患認定者数
(5)要支援・要介護認定者数(人)
  羽島市 笠松町 岐南町 安八町 輪之内町 北方町 全域
要介護5 271 116 93 51 40 51 622
要介護4 335 118 100 77 59 54 743
要介護3 430 142 128 85 56 77 918
要介護2 575 201 201 111 73 127 1,288
要介護1 415 155 131 58 57 95 911
要支援2 235 122 95 28 42 100 622
要支援1 165 87 74 21 20 49 416 全域 H23.3時点
2,426 941 822 431 347 553 5,520 4,510
1.224 増減率
2.岐阜交通圏におけるタクシーによる輸送の状況
種別 寝台対応 車いす兼用 車いす専用 回転・リフトアップシート セダン
一般兼業タクシー会社 1 1 15 0 0 17
福祉限定タクシー会社 1 5 19 0 3 28 交通圏 H23.3時点
2 6 34 0 3 45 39
※岐阜交通圏 1.154 増減率
岐阜市、羽島市、山県市、瑞穂市、本巣市、各務原市(旧川島町に限る)、羽島郡、本巣郡
3.運営協議会区域における福祉団体による福祉輸送の状況
(A)全  体:登録の総会員数
   区域内:運営協議会区域内在住登録会員数
(B)区域内:運営協議会区域内在住登録会員利用回数
運  行  団  体  名 事務所の位置する市町村 (A)登録会員 (人) (B)26年度    運行実績(回) リフト・スロープ・寝台等 回転シート・ リフトアップシート等 セダン
全体 区域内 区域内
NPO法人 ウェルネットぎふ 羽島市 30 30 660 3 1 0 4
NPO法人 ギフ福祉ネットワーク東部 岐阜市 540 30 132 7 2 1 10
社会福祉法人 あゆみの家 垂井町 154 7 0 6 1 0 7
NPO法人 岐阜羽島ボランティア協会 羽島市 64 64 2,247 10 2 0 12
788 131 3,039 26 6 1 33
※平成26年度においては、4団体とも事故等の報告はない。                                  
■当団体における福祉輸送の必要性について
1 福祉輸送対象者については、平成23年3月時点より増加している。中でも療育手帳所持者と精神手帳所持者は大きな伸びを示している。これらの主な要因は、療育手帳所持者ついては、発達障害者の手帳取得が増加したことや青年期になって手帳取得する人が増えたことによるものと考える。また精神障害手帳については、近年うつ病などを発症する人が増大したことによると思われる。さらには近年難病認定の対象が多くなったことにより難病認定の患者数が増えてきている。
2 岐阜交通圏のタクシー会社状況は、福祉限定タクシー会社が増加し、以前より福祉車両は増加傾向にあり、病院への送迎など地域住民の足となり利用されている。一方福祉団体による福祉輸送では、施設利用者や在宅利用者の病院送迎だけではなく、ちょっとしたお出かけに利用したり、法定制度の福祉サービスの続きに利用される方も多く、日頃から顔が見える関係づくりの中で利用しているケースが多い。
3 福祉団体による福祉輸送は非営利によって活動されており、その採算性はなく撤退する事業所もある。また事業所を立ち上げる動きもない。それでも必要性を感じ実施する理由は、福祉輸送対象者の疾病や障害の範囲も多様化し、介護や支援に関わる専門性が問われていることや、会員制による日頃からの信頼関係で成り立っているといえる。当法人の方針は、今後もタクシー会社への紹介を原則としつつ、当法人の福祉サービス利用者を含め必要性が確認される対象者に限って福祉輸送を実施する姿勢は変わらない。